アイルランドアイルランド北アイルランドと南アイルランド含め、アイルランドは本当に美しい島である。 天気がどんなに悪くても、緑が輝かしいくらいにきれいだったからだ。 まさにエメラルドの島である。 しかし、アイルランドに来るのは、夏をオススメする。 私は10月半ばから11月半ばまでアイルランドを一周したが、雨がかなり多かった。 もともと雨の多い島ではあるが、寒い時の雨はむなしくさせる。 それからシーズンが過ぎると、長距離バスの本数もかなり減る。 これは私がアイルランドで買ったポストカードである。 まさに私はこんな気分を味わった。 自分の不注意もあるのだけども。 一度目は宿で一緒になった人に送ってもらったので、その人達に合わせて宿を出たため、 バスターミナルには、バスの出発より1時間早く着いてしまった。 でも、待合所があるし、大丈夫だろうと思っていたら、その日は日曜日。 日曜日はローカルバスが走っていないので、待合所は閉まっていた。 ついでに、朝だけ事務所で当番をしていた乗務員に、 今日から夏時間が終わったことを教えてもらった。 つまり私が朝の9時半だと思っていたその時はまだ8時半で、1時間待たなければと思ったバスは さらに2時間以上待たなければいけなかったのだ。 もちろん、雨降る外で。寒かった。 それから北アイルランドはイギリス、南アイルランドはアイルランド共和国で別の国だが、 国境にパスポートコントロールもなく、県境のように看板が立っているだけだ。 紙幣が違ったり、郵便局が違ったり、あと南アイルランドの標識には英語とアイリッシュのふたつが 書かれていて、そこに違いが見られる程度。 北アイルランドの方が人が素朴だが、どちらの人も自分はアイリッシュだということを誇りに思っていて、 人間性に違いは感じられなかった。 あまり違う国に入ってきた印象がないのだが、気をつけなければいけないのは、祝日。 私はすっかりこれを忘れていて、時刻表を読み違え、バスを5時間待つはめになった。 こちらはまだ待合所があったから、ましだけど。 バスに待ちぼうけをくらい、寒い雨に何度もうたれ、 暖房のきかなかった寒い南アイルランドのホステル、そして風邪をひき… 悲惨な思い出もあるけれど、なぜか又行ってみたい場所、アイルランド。 人の温かさ、パブの文化、アイリッシュ・ミュージック、 そしてまだまだ残る素朴な情景と荒々しい大自然。 なぜか未だにあの緑の深さが目に焼きついている。 あの深さは、ほかのどこにもないと思う。 NEXT |